看護師の仕事には特定の専門分野の知識と技術を備えた人だけが就くことができる専門看護師という働き方があります。専門看護師になるには5年以上の勤務実績と大学院での修士課程の修了などハードルが高く希望をすれば誰でもなれるというわけではありません。努力をした分だけ得られるメリットも多く、中でも大きな魅力とされるのが夜勤の免除です。専門看護師の技術や知識は認定看護師と同様に患者が起きている日中の時間帯に発揮できます。こうした理由から入院設備が整っているシフト勤務の病院でも専門看護師は日勤専属という形で夜勤が免除されるケースも少なくありません。シフト勤務の看護師は生活リズムが安定しないことで体調を崩しやすくなると言われています。肉体的負担を減らして無理なく働けるので子育てとの両立も可能です。中には夜勤手当が支給されないことで収入減になるのではと不安に感じる人もいます。専門看護師は基本給が一般の看護師よりも高めなので大きな影響はありません。専門看護師は通常とは異なる経験を積む形となるので将来的に管理職へのキャリアアップを目指す場合にも有利に働きます。選ばれた人しか就くことができない専門看護師は国内に2000人程度しか存在しません。どこの病院でも引く手あまたの状態となっているので転職はもちろん、子育てを理由にリタイアしてからの復職もスムーズに行えます。自分の希望する条件で働けるのも専門職ならではの強みです。